完全に大ブレイクした感のある第三期。
舞台は何と樺太へ移り、杉元とアシリパがずっと別行動を取ることになる。
バディものでこの大胆な構成も凄いが、樺太が舞台のアニメなんてちょっと聞いたことがない。
第三期時点ではまだ完結していないが、この原作漫画は間違いなく後世に語り継がれるだろう。キャラ、ストーリー、テーマ、ディテール全てが規格外。
原作の野田サトル先生は頭ではなく「脚で描く」漫画家だと思う。とにかく取材の鬼で、ネットなんかに出てこないようなネタやアイディアに溢れている。だからこそこんな唯一無二の作品たり得るのだ。言語もアイヌ語、ロシア語のみならずニブフ語まで出てくるなんて。しかも週刊連載でこのクオリティをキープし続けているんだからもうバケモノとしか言いようがない。
そんな作品に関われるなんて幸せ者だ。
この辺りから私は完全にギャグ担当になっており、スチェンカやサーカス回が自然に回ってくるようになった(笑)。
サーカス回はそのままやると完全に尺オーバーするので、どこを取捨選択するか非常に悩んだ。結果的には良い仕上がりになっていたと思う。
「うぇへへ~い」の無駄にヌルヌル動く作画も最高だった。
【スタッフ&キャスト】
監督:難波日登志
シリーズ構成:高木登
キャラクターデザイン:大貫健一
キャスト:小林親弘、白石晴香、伊藤健太郎、大塚芳忠、中田譲治、津田健次郎、細谷佳正ほか
制作:ジェノスタジオ
【担当話数】
第26話「スチェンカ」
第28話「不死身の杉元ハラキリショー」
第34話「狼に追いつく」