日露戦争後の北海道を舞台にした、ヤバい奴らの金塊争奪サバイバル。
原作は週刊ヤングジャンプにて好評連載中、累計1000万部突破、手塚治虫文化賞&マンガ大賞W受賞!名実ともにいま最も勢いのある作品。
『黒子のバスケ』でご一緒した高木登さんにお声掛け頂いた時は小躍りしたものだ。とにかく原作が面白く、私の中で歴代ベスト5に入るくらい大好きな漫画だ。
出てくる男たちがみな魅力的で、いわゆるイケメンとかではなく男の色気があるのだ。近年珍しいと思う。
アイヌ文化にまつわるうんちく、緻密かつサスペンスフルな構成、腹がよじれるほどキレのあるギャグ。これを週刊連載しているなんて、つくづくとんでもない化け物である。
どのエピソードも好きなのだが、「殺人ホテルだよ全員集合!!」を担当できたのは非常に嬉しかった。ドリフ世代の自分にとってはまさにツボ。
家永カノ役の大原さやかさんの熱演も素晴らしく、ただの変態医者ではない哀愁を感じさせてくれた。
『サクラクエスト』第13話「マリオネットの饗宴」の絵コンテを担当して下さった難波日登志さんとお仕事できたのも縁を感じる。いつかお礼を言いたかった人だ。
これがもう仏のような人で、ホン打ちでも常に穏やかで相手の意見をきちんと聞いてくれる。こういう人のもとには優秀なスタッフが集まるもので、完成した作品もやはり素晴らしいものだった。
原作が完結するまでアニメも続いて欲しいし、私も最後まで関わっていたいと思える作品である。
【スタッフ&キャスト】
監督:難波日登志
シリーズ構成:高木登
キャラクターデザイン:大貫健一
キャスト:小林親弘、白石晴香、伊藤健太郎、大塚芳忠、中田譲治、津田健次郎、細谷佳正ほか
制作:ジェノスタジオ
【担当話数】
第4話「死神」
第8話「殺人鬼の目」
第11話「殺人ホテルだよ全員集合!!」