フジ金曜プレステージ 医療捜査官 財前一二三②

高島礼子さん主演のシリーズ第二弾。
医師免許を持つクールな女刑事が、複雑に絡み合った殺人事件に挑む。

神戸での学生時代、フジのヤングシナリオ大賞に応募してみた。
初挑戦で一次通過、翌年二度目の挑戦でいきなり最終選考にノミネート
しかし結局、受賞はならず。
地方だったため局に呼ばれることもなく、中途半端な戦果を持て余していた。

ある意味、フジテレビが私の人生を決定付けたのである。
ここまで来たからにはもう後には退けんぞ、と。
その一念で上京を決意し、強引に就職先を決めたのだった。

だが貧乏なため引越し資金も不十分。
倹約のため自分自身は神戸から和歌山の那智勝浦までスクーターで半日掛けて移動、そこからフェリーで東京を目指したのである。

朝起きてデッキに出ると、眼前に広がるのは大都会。
そしてお台場のオシャレタウンには……あの大目玉が。
「よっしゃ見てろよフジ、絶対いつかそこで仕事してやるからな!」
夢を抱いた若者はそう胸に誓ったのだった。

が、その後何度も挑戦を続けたものの結果はむしろ悪くなる一方。
こんなに努力しているのに……。最悪の二十代だった。
あのまま脚本家になれなかったらレインボーブリッジを破壊してフジ社員の通勤を不便にして嫌がらせするところだった。

前置きが長すぎたが、色々あってようやく念願のフジ初進出。
実に10年越しの夢を叶えたわけである。
『白夜行』でご一緒したホリプロ井上Pが引っ張ってくれたのだった。感謝。

というわけで非常に感慨深い作品。
高島礼子さんは憧れの人だったし、現場に見学に行ったら気さくに色々話し掛けてくれた。

一作目は原作漫画(そもそも全くの別物だが)の作者である酒井直行さん自身が執筆。
二作目から私が脚本に呼ばれるという変則的なパターン(事情はお察しということで)。
原作といってもラフプロットのみでせいぜい原案であり、ディテールも含め全面的に私が書き換えたオリジナルといって差し支えない。骨髄移植のアイディアも私が苦心の末に搾り出したものである。

メインキャスト:高島礼子、西村雅彦(現・西村まさ彦)、北村総一郎
ゲスト:中原丈雄、伊藤かずえ、蛍雪次朗、池内万作、阿南敦子、井村空美

原案:酒井直行 脚本:入江信吾 演出:麻生学

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