相棒 Season4 第7話「波紋」

記念すべきTVデビュー作品。

自宅の郵便受けに600万の現金が投げ込まれたという大学生が交番へ届け出たことで、文字通り「波紋」が起きていく。

初回の局打ちで松本Pから「『相棒』にまだこんな切り口があるとは目から鱗でした」とお墨付きを得、史上最短30分で初稿GOサインが出たのを今でも覚えている。

伊丹ら捜査一課が犯人を自力で逮捕するのも珍しく、発端の交番お手伝いを含め窓際の特命係らしさを上手く出せたのではと思う。

あと憎まれ口を叩くおばあさん(絵沢萠子)と、夜道をトボトボと歩く池田青年(中村倫也)との、「回想に見せかけたカットバック」という高等技術が使われているところにも注目して欲しい。

メインキャスト:水谷豊、寺脇康文、鈴木砂羽、高樹沙耶(現・益戸育江)
ゲスト:音尾琢真、中村友也(現・中村倫也)、能見達也、絵沢萠子、横山あきおほか

脚本:入江信吾、演出:森本浩史

【2021/08/16追記】
まだ中村友也名義だった中村倫也がゲスト。今や押しも押されもせぬ大スター、複雑な二重芝居を当時から見事に演じている。
私と同い年であるTEAM NACSの音尾琢真も、全国ネットの民放ドラマ出演はこれが初ではないか。北海道出身・須藤Pの慧眼が光るキャスティングである。
また2014年には横山あきお、2017年には能見達也が亡くなった。横山氏はニセ足長おじさんをおとぼけたっぷりに演じて下さった。能見さんは『五星戦隊ダイレンジャー』での好演が印象深い。まだ47歳という若さであった。合掌。

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