東映芸術職時代に一年間ほど特撮に参加していた時期がある。
本編を書くチャンスは得られなかったものの、サントラのトークパート執筆の仕事を頂き、実質これが商業デビュー作となった。
曲間に挟まれている「マジトーク」がヒーロー5人の寸劇によるドラマ部分である。
全体の曲構成に沿い、上手く盛り上がるようストーリーを組み立てていく。
元々5人はキャラが立っており、セリフを書くのは比較的楽しかった。
身内贔屓ではなく『魔法戦隊マジレンジャー』は極めてクオリティの高い作品だったと思う。
母親を亡くした少年少女の成長、魔法を軸にしたファンタジー世界の構築、一年間に及ぶダイナミックなストーリー構成。
担当Pは『ハリー・ポッター』等ファンタジーの名作をよく読み込んで積極的に採り入れていた。
一つの作品の企画から放送まで全ての過程を目の当たりに出来、良い経験になったと思う。
山下康介さんの音楽も作品世界の構築に多大な効果をもたらしており、このマジカルサウンドステージシリーズはAmazonでも非常に高い評価を得ている。