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原作は橙乃ままれ氏の人気WEB小説。
おかげさまで好評を博し、第2シリーズの放送となった。

諸事情により制作会社はサテライトからディーンに移行したものの、メインスタッフはそのまま。
絵柄は少し変わったが、徐々に一期に戻っていった感がある。

今期一番の収穫は「てとらちゃん」との出会いと言ってもいいだろう。
私の担当した第2話が初登場だったのだが、正直原作ではどんなキャラなのか掴みかねていた。
アイドルでボクっ子でテンション高くてホントは男で……って、設定盛りすぎやろ!と(笑)
特に中身だけが男なのか、中身も男でアバター上の設定も男なのか、その辺が曖昧なのが困った。
シナリオに起こしていくうち徐々に馴染んでいったが、本当にこういう描き方で正しかったのか、確信は持てなかった。

オーディションでてとら役が藤井ゆきよさんに決まったと桝田さんから聞いた。
「応募者の中で一番ウザい感じが出てたから」って(笑)。

後日、2話の白箱(完パケ)を観た。
てとらが生きて動いていた。
ウザくてすばしっこくてユーモアがあって可愛くて憎めない。けど男の娘。
この瞬間、自分の中のイメージと完全に融合した。そう、てとらってこんな子だ。
こんなややこしいキャラを演じきれる声優さんってホントに凄いなと思った(ちなみに中の人は超絶美女)。
それ以来、てとらはお気に入りのキャラになった。

ところで、シナリオ会議の場で私は何故か「切り込み隊長」と呼ばれている。
怖いもの知らずにオリジナルのアイディアや小ネタをぶっ込むからだそうだ。
ただ原作をなぞっても仕方ない。小説とアニメは別の媒体なのであり、
私の中ではより面白く、より分かりやすく工夫しているに過ぎない。
セララの「こないだお店で『かまぼこ下さい』って言ったらちくわぶが出てきました」もそう(笑)。

そんな私に第13話が回ってきた。
派生作品である『にゃん太班長 幸せのレシピ』のエピソードをもとに一話まるまるコメディをやっていい、と。
ギルド新加入のてとらがメンバーを掻き回すという話。
それこそ切り込み隊長の腕の見せ所である。
てとらはもう私の中でかなり溶け込んでいたので面白く描ける自信はある。
演出・絵コンテの渡部穏寛さんもノリノリだったらしく、おかげで素晴らしいものが出来上がった。

そしてこのノリはドラマCDにも引き継がれ、BD&DVD3巻特典の「3・14 真っ白な一日」と対になっている。
ままれ先生まで「許す!」と放任、やりたい放題やっているので是非ともお聴き頂きたい。

それにしても第二期を迎え、原作の情報量はますます増え、キャラの掘り下げはますます深化していくわけで、これを捌く根元さんはさぞ苦労されたと思う。
シリーズ構成の真骨頂を見るような素晴らしい仕事ぶりだった。頭の下がる思いである。

 

 ログ・ホライズン第2シリーズ

第1話「北の国のシロエ」脚本:根元歳三
第2話「無法者とミスリルアイズ」脚本:入江信吾
第3話「奈落の参道」脚本:根元歳三
第4話「ひび割れた翼」脚本:伊藤美智子
第5話「クリスマス・イブ」脚本:大西信介
第6話「夜明けの迷子」脚本:大西信介
第7話「水楓の乙女たち」脚本:伊藤美智子
第8話「アキバレイド」脚本:入江信吾
第9話「変わりゆく戦場」脚本:根元歳三
第10話「ギルドマスター」脚本:根元歳三
第11話「リトライ」脚本:根元歳三
第12話「供贄の黄金」脚本:根元歳三
第13話「2・14 甘いワナ」脚本:入江信吾
第14話「カナミ、ゴー!イースト!」脚本:根元歳三
第15話「旅立ち」脚本:大西信介
第16話「真昼の吸血鬼」脚本:伊藤美智子
第17話「オデュッセイア騎士団」脚本:伊藤美智子
第18話「ライブがはねたら」脚本:入江信吾
第19話「赤き夜」脚本:根元歳三
第20話「バースデイ・ソング」脚本:大西信介
第21話「ひばりたちの羽ばたき」脚本:大西信介
第22話「異邦人」脚本:根元歳三
第23話「アイザックとイセルス」脚本:伊藤美智子
第24話「常蛾の眠り」脚本:根元歳三
第25話「開拓者たち」脚本:根元歳三