グラビアアイドル裏物語

意欲作を生み出し続けるテレ東深夜連ドラ枠に念願の進出。
それもメインライターとして。

テレ東7ちゃんガールズの座を目指し、20名のグラビアアイドルが火花を散らす!
フェイクドキュメンタリーの手法を採り入れた新感覚ドラマ。

企画段階からテレ東阿部Pとああでもない、こうでもないとブラッシュアップを続けた。
何しろ今までにないものを作ろうというのだから大変である。
その後共テレの斎藤Pや演出の松木監督も加わるが、やはり全員で完成イメージを共有するまでには紆余曲折があった。

グラビアアイドルは全員(カタカナ表記だが)本名で出演する。
限りなく真に迫ろうというのがこのドラマの主旨なのだから、綺麗事やウソがあってはいけない。
みんなそれぞれ野心や不満、諦めや怒り、嫉妬や夢を抱いている。
そんな彼女らをギリギリまで活写するにはその置かれている状況も描かなければならない。
人気が落ち目だとか事務所が弱いだとか、そういった諸々のリアル。
しかし下手をすれば本人のグラドルとしての商品価値を貶めてしまいかねない。
覚悟を以て出演を決めてくれた人たちなのだ、果たしてどこまでどう描くべきなのか……。

こんなに書くことの「痛み」を感じながら仕事をしたのは初めてかも知れない。
そのヒリヒリ感が視聴者に伝わったのなら、これを世に出した価値もあったというものだ。

単独のホンとしては3本書いたのだが、全話通しても異色中の異色が第10話のカマタナツミ編だろう。
何しろ彼女が30分ひたすら居酒屋でくだを巻いているのである(笑)。
プロデューサーもよくこんなホン通すよなあ、とテレ東の懐の深さに感じ入った次第。

ゲストも個性的な方ばかりで、映画『歓待』で注目していた古舘寛治さんともお会いできて光栄。
イジリー岡田さんを目の前で見られたのも、中学時代の自分に教えてあげたいくらいだ(笑)。

また劇団「パラドックス定数」に所属する小野ゆたかさん、西原誠吾さん、井内勇希さん、今里真さんらは恐ろしいほど芝居がナチュラルで見事に作品世界に溶け込んでいた。
フェイクドキュメンタリーだけに「どこまでがウソでどこからがホントか分からない」という評価を多く頂いたわけだが、それには彼らの功績も非常に大きいと思う。

また何と言ってもメインディレクターの松木創さんが凄い。
こんなに才能溢れる方と仕事できたことが嬉しくて仕方ない。
彼の編集は本当に神懸かっている。

久し振りにドラマの打ち上げにも参加できた(2サスは通常打ち上げなどない)。

だがこんなに華やかな打ち上げは恐らく人生最初で最後だと思っておいた方がいいな。

20名のグラビアアイドルの皆さん:秋月三佳、大橋沙代子、おかもとまり、尾崎ナナ、鎌田奈津美、川村ゆきえ、川村りか、桐山瑠衣、小松彩夏、杉原杏璃、高橋亜由美、館恵美、立花サキ、手島優、中川朋美、中村一、菜乃花、仁藤みさき、丸高愛実、和田絵莉(五十音順)

脚本:入江信吾、北川亜矢子、葛木英、和田清人

演出:松木創、植田泰史、元村次宏、山内大典